高校の「理数科」という選択肢

大学受験

実は僕は高校は普通科ではなく理数科に行くという選択をした。

今現在日本にある理数科を持つ高校は146校(当ブログ調べ)ということでその数は普通科高校が3733校(多いな!)あることを考えるととても少ないことがわかると思う。

そうなれば当然先輩方の声も少ないわけだ。
そこで今回は理数科高校の特徴を去年まで高校生だった僕がつらつらと書いていこうと思う。

理数科高校の特徴

理数科高校の特徴① 進路

これは理数科に限らず言えることではあるけれども、
基本的に普通科以外の高校に行くことはある面では自分の将来の選択を狭めるということである。

こう書くと悪い面が目立つけれども、実際にそうである。

最もわかりやすいのは高校在学中に文理選択という機会がないこと。

一度理数科に進学してしまうと、
自分の本当の興味がいわゆる「文系」の領域に合った場合に進路を取り直すのは少々大変である。

決して不可能ではないけれど、やはり普通科の場合と比べると多くの困難が伴う。

それに、高校によっては文系の科目が普通科と比べて少なく設定されていることもある。
この場合は、自分の本来の興味があったはずの分野をそもそも知ることさえできないのである。

つまり、
①進路変更の難しさ
②理数系以外への関心の薄さ

が理数科に進学することで現れてくる将来に対しての主な問題だと思う。

しかーし!
もちろん理数科への進学は悪いことじゃない。
(悪いことだらけだったら僕は進学していない。(笑))

進路に関しては、なんといっても理数関係の勉強に大きく時間をさけることはとてもいいことだ。

各教科の勉強に関してというよりも、
大学の先生の研究室を訪問したり、様々なフィールドワークをしていく中で、
少しでも”生きているscience”に触れられる時間が多いことが大きな魅力である。

先ほど文系分野に対して関心を持てるような機会が少ないことを理数科の問題点として挙げた。
しかしその分、理系の分野に関しては様々な分野の”つまみ食い”をすることができる。

大学に進学する際に多くの人は学部、学科を選択する必要がある。
しかし、一般的な高校生にいきなり

「君は物性物理学と量子力学どっちが好き?」

と聞いてもおそらく答えるのは難しい。

その点で理数科の生徒は早くからsienceの種々の分野に触れられるので
進路選択の際の視野をかなりクリアにすることができる

ぶっちゃけ大学から理数の道に進んでも遅すぎるということは全くない。
しかし、早い段階から ”生きているscience” に触れることは
自分の本来の興味を探すことに間違いなく役立つ。

理数科高校の特徴② コミュニティ

特に普通高校に併設されているタイプの理数科についてだけれど、みんな大好きクラス替えがない。

基本的には一年生のときのクラスがそのまま三年生まで持ち越されると考えてよい。

これもまた一長一短である。

40人の限られたコミュニティの中で充実した人間関係をじっくり作ることができる一方で、
高校生という重要な時期に多くに人とかかわることができない。

個人的には下のデメリットはとてつもなく大きい。
しかし、この問題は本人の努力でどうとでもなる。

理数科の先輩として言えることは、
自分から積極的にたくさんのコミュニティに入っていくべきだということ。

部活でも委員会でもボランティアでも何でもいい。

なるべく高校生という重要な時期にたくさんの人とふれあってほしい。

これさえできれば理数科のデメリットはほとんどなくなるといっても過言ではない。
様々な人との交流を通して、自分の得意とする分野以外のことも”つまみ食い”ができるのだ。

とはいえ、クラス替えがないことも悪いことばかりではない。

あなたが理数科に入学したならきっと、最高の友達を作ることができると思う。
なぜなら、みんな一度は同じ”science”の道を志した仲間たちだから。

理数科高校の特徴③ 勉強

普段の各教科の勉強について。
もちろん高校によってそれぞれの事情はあるけれど、
基本的には普通科の授業と変わらないことが多い。

多くの場合教えてくれる先生も、進度も普通科と共有している。

インターネットを見ていると、
課外授業がある分各教科の勉強をする時間が無くなるという意見をちらほら目にするが、
基本的にそんなことは全くない。(少なくとも自分はそうだったし、周りの人もそうであった)

むしろ課外授業で学べることこそが高校で学ばなければならないことであるとも感じる。

様々な分野のエキスパートの話を聞いたり、入門のところだけ”つまみ食い”したりして。
自分の視野を広げて少しずつ自分の得意不得意・興味を探っていくこと。
その経験を通して多様性の考え方を身に着けていくこと。

学校の勉強ももちろん重要だ。
だけれど、高校はそれがすべてでは決してない。
高校ではほかにもたくさん学ぶべきことがある。

ps.受験に関して。

課外授業が負担になるようなことがもしあったなら、担当の先生に相談すると良い。

精神的な余裕を持つことが受験攻略の最も大きなカギであると思う。

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終わりに。

ここまで理数科高校についていい面も悪い面も含めてお話した。

しかし、時分の最終的な結論としてはやはり理数科高校への入学はいい選択肢だと思う。

ただし、自分の将来の選択肢を狭めかねないということを忘れずに。
もし入ったのであれば多くの人と交流すること。

これらのアイデアはきっとあなたの学生生活をいいものにする。

気を付けてほしいのはあくまでもこれは僕つゆの一意見であるということだ。

ぜひ自分の志望校に足を運んで、実際に空気を味わってほしい。

何か質問があったらどしどしtwitterに送ってください。

それでは今日はこの辺で。

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